畜産の仕事の中でも、飼料作りと排泄物処理は難易度が高く、重要な仕事になります。
この2つの仕事をやり遂げられて、初めてスタートラインに立つことができます。
ここでは、絶対に外せない「すべき」項目と肝となる仕事のテクニックを紹介します。
毎日入荷する食材をチェックし、その食材をリキッド状にしていきます。毎日同じ状態の飼料を作るために、水分量とpHを計測。給餌は、パソコンを使って、時間と内容を入力して行います。
パン、豆腐、コーンフレークなど、新鮮な食材がトラックで毎日届きます。
できたてが工場から運ばれるので、香りが高くとても新鮮。
これらの食材は、豚の口に入る物なので、すべて中身を確認しています。
フォークリフトを操作し、ぶつけず、こぼさずに、材料を機械ミックスに入れます。的確な機械操作技術が必要となります。
同じ重さの固形の材料でも、水分量が異なります。求める濃度の飼料を作るために水分計で測定します。薄いと栄養価が下がり、濃いと機械が壊れるので、測定はしっかり行います。
pH計を使って測定。保存性を上げたいときは、pHを下げて発酵力を高めています。ただし、発酵力を高めると酸味が強くなり、豚の味覚に合わないので、バランスの見極めが重要です。
給餌はすべてパソコンで行い、内容と量と時間を管理。打ち間違いがないように慎重に行います。
豚の食べている様子を見て、飼料の出来を判断します。
食べ残しが多いと、豚の成長が遅れてしまうので必ず確認します。
尿と糞を分けて処理します。
尿は色と数値を見ながら浄化。糞は発酵させて堆肥として活用します。
機械操作で、固体と液体に分けます。
きっちり分離できたかどうかで次の作業のしやすさが決まります。
汚濁物質(汚れ)、活性汚泥、溶存酸素の3つの量のバランスが取れて初めて浄化処理が可能になります。数値の推移を見ながら、注意深くそれぞれの量を調整します。
バケットローダーで糞を発酵施設に運びます。的確な方向転換とアーム操作のテクニックが必要。
均一に広げて、発酵の状態にばらつきが出ないようにします。
1か月かけて発酵し、臭いの少ない良質な堆肥を作ります。耕種農家の方から好評です。
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